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江戸市井作品に登場する屋号

江戸市井作品に登場する商家・料理屋その他の『屋号』がどのくらいあるかをデータとして整理しました。屋号は固有名詞です。したがってここでは類似している場合でも、文字が相違していれば別の屋号としています。(津ノ国屋、津の国屋のような場合)

登場する『屋号』は、なんと450程の膨大なものです。その内330余りが1作品にのみ登場しています。残り120程が複数の作品に登場しますが、同じ屋号であっても商う商品はそれぞれ異なっている場合が多数あります。
同時にその屋号の存在する住所は、それぞれまちまちでです。よってそこまでの詮索はいたしておりません。

最も多く登場する屋号は『美濃屋』で12の作品に表れます。引き続いて藤沢周平氏お好みの屋号は『和泉屋』9作品、そして『大黒屋』『近江屋』が続いて登場します。全作品で商売や仕事は必ずひとつ以上登場していますが、屋号が全く登場しない作品もあります。関心のある方は下記『屋号の登場しない作品』を参照してください。

作品単位に観点を変えると、最も沢山の屋号が登場する作品は『本所しぐれ町物語』でなんと57の屋号を登場させています。屋号が沢山登場する作品は、結果的に長編作品が多くなるのが当然で、『彫師伊之助シリーズ・・47』『用心棒シリーズ・・47』『よろずや平四郎・・47』『立花登 檻シリーズ・・46』『海鳴り・・36』等です。その他作品単位の細かな情報は江戸市井作品の町並みを参照してください。

余談ですが、私が湯田川温泉に行くとお世話になる旅館『鷺見屋』さん。控えめに飾られた一輪挿しのお出迎えが素敵な旅籠ですが、藤沢作品に屋号として登場しています。『立花 登檻シリーズ』、『愛憎の檻』の『影法師』でおちせの母親、おらくが勤めていた料理屋の屋号が鷺見屋です。湯田川温泉のその他の屋号も使われていると推測していましたが、ほとんど登場していません。

以下をクリックしてご覧下さい

登場する屋号と作品 449の屋号を五十音順に整理し
登場する作品と関連付けをしています。
 あ行 111種類
 か行 62種類
 さ行 65種類
 た行 64種類
な〜ほ迄 73種類
ま〜を迄 74種類
登場する屋号トップ10
及び屋号の登場しない作品
最も多く登場する『屋号』のトップ10と
屋号が全く登場しない作品です整理しました。

 

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