藤沢周平作品の内『江戸を舞台とした市井作品』に限定し、その情景をデータベースとしてまとめました。データベースとして整理する際に独断と偏見で、以下の基準で行いました。
対象とした特殊な作品
以下の作品は歴史上の人物や武家が主人公であり、純粋な市井作品としては疑問がありますが、物語りが市井の人々を中心にしているため、江戸市井作品として扱いました。(闇の傀儡師については疑問ですが・・・)
歴史上の人物を扱った作品 | 暝い海、 喜多川歌麿女絵草紙、 霜の朝、 旅の誘い 天保悪党伝 |
武家が主人公の作品 | 唆す、 密告、 疑惑、 闇の傀儡師、 弾む声、 飛べ佐五郎 出会い茶屋、 用心棒シリーズ、 よろずや平四郎活人剣 |
作品情報検索等で、独立した作品として整理してある作品も、以下の作品は舞台となっている町が共通し、登場する情景の情報が重複していますので、一本化した方がよいと判断し集約しました。
江戸市井作品上の取扱い | 全体としての取り扱い |
喜多川歌麿女絵草子 | 物語単位とした6作品 |
立花 登檻シリーズ | 春秋の檻、風雪の檻、愛憎の檻、人間の檻、の 4冊24作品 |
用心棒シリーズ | 用心棒日月抄、孤剣、刺客、の3作26作品と、 凶刃の合計27作品 |
彫師伊之助シリーズ | 消えた女、漆黒の霧の中で、ささやく河、の3作品 |
出会い茶屋(霧の果て) | 物語単位とした8作品 |
天保悪党伝 | 物語単位とした6作品 |
本所しぐれ町物語 | 物語単位とした12作品 |
よろずや平四郎活人剣 | 物語単位とした24作品 |
作品情報検索と同じ考え方で独立作品とみなした場合、225作品ですが、結果的に110作品を8作品に集約してあります。この結果作品数は123作品となりました。全体が369作品(たーさんの独断)ですから、凡そ60%が江戸市井作品ということになります。
海坂藩と重複する作品
『唆す』、『用心棒シリーズ』の2作品は海坂藩も舞台として登場しますので、海坂藩作品・江戸市井作品の両方に入れています。用心棒シリーズは27の独立した作品として扱っていますので、225作品中、28作品が海坂藩作品と重複します。
対象外とした作品
舞台に江戸が登場しますが、歴史・伝記小説や武家が主人公の以下の作品は市井作品とはしませんでした。
一茶、 回天の門、 決闘の辻シリーズ、義民が駆ける、 雲奔る、 市塵 |
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