「GAS」は、なんで「瓦+斯」なの
 たーさん:   どうも不思議に思っているんや
 こば  :  何がそんなに、明晰な頭を悩ましているでっしゃろ!
 たーさん:  「GAS」という言葉何や、漢字では「瓦斯」こう書くんやが、 何で当て字なんやろ。
昔、地獄谷に行った人が帰ってこないことがあり、 その原因が気体であったことが分かっているはずや・・
でも、「GAS」の当て字を使っていることやねん。ほんまに!!
 こば  : 「ふむー、ほんまかいな・そうかいな!」



 
まず手始めに、広辞苑や各辞典で調べた結果

 オランダ語のGASの音訳で、石炭ガスの略称
 @気体。「炭酸―」
 A石炭ガス・天然ガスなど、燃料用の気体。「―‐ストーブ」
 B毒ガスの略。「―‐マスク」
 Cガス糸・ガス織の略。
 D濃い霧。濃霧。「―がかかる」
 E屁ヘ。おなら。

屁ー、やっぱり(^^;

餅屋は餅屋と言うことわざ通り、瓦斯はガス屋さんに・・
関東天然瓦斯開発株式会社に瓦斯を最初に発見した人と時が掲載していました。
参照(http://www.gasukai.co.jp/gas/history.html リンク禁止のためアンカーにはしておりません)

内容:伝説的には、天正18年(1590)本多平八郎忠勝が大多喜城主 に封ぜられた6年後の慶長元年(1596)のころと言われ、また、これより250?300年を経た安政・文久 (1854?63)のころとも伝えられ、さらには慶応から明治の初期(1865?72)にかけてのころという説もあります。 いずれも史実に乏しく、その間の事情については定かではありません。実録によれば、この地方で天然ガスが 発見されたのは、明治24年?25年(1891?92)のころと誌されています。・・

だそうです。掻い摘んで要約すると
  最初は井戸を掘っていたのですが水が出ず気落ちしている時、
  何気なく煙草をその水に捨てたところ青い炎がでて発見されたようです。

他にも地獄谷に関するホームページを探しました。こんなのもありました。

 有馬温泉街の東南に地獄谷と呼ばれる谷があります。かつてはこの谷に露出している断層の割れ目からたくさんの炭酸ガスが噴き出し、虫や小鳥などが死んだことから、この付近を虫地獄、鳥地獄と呼んでいました。この付近に湧き出ている炭酸水は、昔はその成分が分からず、地元の人々から「毒水」として恐れられていました。明治になって、炭酸水が良質の飲料水であることが分かり、湧出口を石で固めたり、上屋を作ったりして飲用の便が図られました。現在ではこの炭酸泉源も公園として整備されています。










でもそれ以上は、分かりませんでした。

暫くして、たーさんの知人から、解明が無理だったとも。(その人も同じ題材を頂いたよう・・)
しかし、その手紙の中で余談が面白かったので、掲載させていただきます。(事後了承してください→西島様)

 「GAS」の語源は、ベルギーの化学者、J・Bヘルモント(1577〜1644)の造語で、ギリシャ語Chaos(混沌)にヒントを得たようです。元来は、体内にあるとされた超自然的な物質を指したといわれています。(*1)
 この語が日本に伝わったのは、江戸末期の1862(文久2)年。「瓦斯」(*2)の字を当てたのが最初。「気体、特に爆発したり、毒性のある気体をいう」そうです。

言葉の意味は、時代とともに広がりを見せ、明治時代には「石炭瓦斯・天然瓦斯」が加わり、さらに拡大して「点火用気体の総称」(*3)として定着しました。いわゆる「濃霧」や「おなら・屁」の意味まで含めたのは、昭和になってからの辞書や百科(*4)に多く見られるようです。
 

答え:わかりませんでした。



*1 「外来語の語源」吉沢典男・石綿敏雄/角川書店)
*2 「英和対訳袖診辞書」堀達之助・堀越亀之助・補/文久2年刊
*3 「日本百科第辞典」 三省堂/明治41年刊
*4 「日本ごとなった英語」荒川惣兵衛 研究社/昭和6年刊、「国民百科大辞典 冨山房/昭和9年刊