いつも私は、○系統バスを利用して通勤をしているのだが、つい最近小さな親切が大きな迷惑になった光景を目した。

　小さな親切とは、バス停のベンチに残された買い物袋を忘れ物だと思い、おばさんがバスの中にその食材のいっぱい入った袋を持ってきた事から始まった。

　おばさん　「誰か忘れ物をしませんでしたか？」
　乗客　　　 「・・・・・」無言

その間にバスは発車し、バス停から離れていた。

　おばさん　「運転手さん、誰かが忘れたようです。誰かいると思いますので渡してください。」

　運転手　　「？？えっ持ってきたんですか？、良くあるんですよね、置いて何処か別の用事を済ませる人。・・・分かりました。置いてください。」

　やさしい運転手さんは答えた。私も同感・・・

　おばさんは、懲りもせず
　「私も忘れて荷物を取りに返ったし、絶対いるよ！」
　と大きな声で、「私には責任はない」と言っている様

　　おばさんにとっては、小さな親切だったのだが、色々食材を買った人にとっては、大きな迷惑であった。

　システム・プログラムを作る時も同じ事がいえる、色々考えた挙句良かれと思い作ったものがユーザにとっては、大きな迷惑となることがある。

　親切が迷惑になる要因は何かと考えると、大局的に物事が観察できるかに掛かっているように思える。
　もし、局所的に物事を見るならば先ほどのおばさんのように、親切が迷惑になる。

　日々の生活を観察すると、身につまされることが多い